「核兵器廃絶」という世界の潮流になぜ安倍政権は逆行するのか
今年のノーベル平和賞を受賞したのは、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)だった。夏には核兵器禁止条約が採択されるなど、世界的に見れば新しい潮流が生まれ、北朝鮮の問題が危機的状況を迎えた今、トランプ政権でさえ制裁や圧力強化と並行して「対話の糸口」を模索している。にもかかわらず、なぜ安倍政権は強硬姿勢にこだわっているのか。12月13日刊行予定の『核兵器と原発――日本が抱える「核」のジレンマ』(講談社現代新書)の著者、長崎大学核兵器廃絶研究センター長・鈴木達治郎氏による緊急レポート。