社員へのユニークな投資が世界的ベストセラー出版を可能にした
2019年1月、 Netflixのオリジナル番組「KonMari〜人生がときめく片づけの魔法〜」が配信され、片づけコンサルタントの「こんまり」こと近藤麻理恵さんが世界中で注目を集めた。番組のきっかけとなったのは、2010年に同氏が刊行した実用書『人生がときめく片づけの魔法』だ。日本国内で150万部を超える大ヒットを記録しただけでなく、世界40カ国以上で翻訳され、シリーズ累計は1100万部を突破した。 出版元となったサンマーク出版は、この本を含め、この23年間で8冊にも及ぶミリオンセラーを生み出してきた。『小さいことにくよくよするな!』(リチャード・カールソン著、173万部)や『生き方』(稲盛和夫著、132万部)、『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵著、159万部)など、テーマはバラエティに富み、同じような本はひとつとしてない。ジャンルもビジネス書や自己啓発書、翻訳書と多彩で、最近では小説でも『コーヒーが冷めないうちに』(川口俊和著)が85万部を突破し、映画化された。社員総勢45名、編集部員はたった14名であるにもかかわらず、新人を除く全員が20万部以上のヒットを持つというから驚きだ。... Читать дальше...