4度の特攻出撃…辛くも生き残った19歳は沖縄の空に何を見たか
太平洋戦争末期の昭和20(1945)年3月26日、アメリカ軍が慶良間諸島、次いで4月1日には沖縄本島に上陸を開始し、民間人も巻き添えにした凄惨な戦いが始まった。あれから75年――。
地上戦ばかりがクローズアップされがちな沖縄戦だが、航空部隊も、押し寄せる敵の大軍に一矢を報いようと必死の戦いを繰り広げ、特攻隊だけでも3000人を超える、多くの若い命が失われた。戦力が圧倒的に劣る絶望的な戦況のなか、沖縄の空を飛んだ男たちは何を見たのか。
3回シリーズ最終話は、あまり語られることのない台湾、石垣島から飛び立った特攻隊の若者たちの戦いを振り返る。