曲者ぞろいなエリート「昭和の参謀」たちが、戦後に歩んだ「意外な人生」
各段階での激烈な選抜を潜り抜け〈国家の頭脳〉とも謳われた戦前日本のトップエリート・参謀本部(ほぼ大本営陸軍部と同じ)の参謀たちに光を当てた書籍『昭和の参謀』(講談社現代新書)が、幅広い層の読者に読まれている。発売2カ月で早くも4刷。戦後77年目を数え、読者の三分の一が当時とは繋がりの希薄な30~40代、また四分の一弱は女性という調査結果も出ている。現代を生きる読者は、参謀たちから何を学び取れるのだろうか。そこに込められたメッセージを、本書からの引用や要約も交え、著者の前田啓介氏に聞いた。