辞書ひとつで人生を変えようとする若者… 「中国依存」進むカンボジアの“今”を考える
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この夏も例年のようにカンボジアを訪れた。カンボジアは、内戦が長く続き、教育と社会インフラが破壊された。長年、日本も多くの支援を行ってきたが、近年は、対中国依存が顕著で、中国系の人とカネの流れが加速し、インフラも中国資本が入り、あげく中国系のカジノも出来ている。ただ、今年6月にカンボジア南部で建設中のシアヌークタワーが倒壊する事故が起きた。中国が建てた建物だが、多くのカンボジア人が犠牲となった。国内では「対中依存でいいのか」「民族の誇りはどうなるか」と気付き始め、再び日本への期待も高まっている。参院議員時代にはカンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの5カ国との交流を図る「日本・メコン地域友好議員連盟」(メコン議連)の立ち上げ事務局長として交流活動を続けてきた。人口減少の日本において、経済成長の可能性を秘めるこの地域との関係性は重要だと提言を続けた。